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放射線を利用したタイヤ製造のメリット

sikanoko

・タイヤの種類

・ラジアルタイヤ製造時の放射線利用

タイヤの種類

α女
α女

ラジアルタイヤってなんなん?

α女
α女

タイヤはラジアルタイヤとバイアスタイヤに分かれているんだよ。

ラジアルタイヤは製造時に放射線を照射しているんだよ。

タイヤには「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」の2種類があります。  ラジアルタイヤ:現在の主流のタイヤ。燃費、耐久性、グリップ力が優れていて、高速運転時の安定性が高い。現代の車の標準装備。           バイアスタイヤ:柔軟性があり、低速時の走行に優れている。オフロードや重い荷物を運ぶ車両に適している。

タイヤ製造での放射線の利用

γ男
γ男

タイヤに放射線を当ててるの?大丈夫?怖いんだけど

γ男(怒)
γ男(怒)

放射能で汚れたらどうすんの!?病気になったら責任取れるの?

α女
α女

病院でレントゲンやCTを使うとき、放射線を照射するんだけど体が放射能で汚れるかな?汚れないでしょ?

α女
α女

放射線を安全に管理した上で「照射」するだけなら放射能で汚れる事はないんだよ。

放射能汚染と放射線照射は分けて考えようね。(中性子の照射は放射化という現象を生み出すから中性子は別。そのうち説明するね!)

γ男(変顔)
γ男(変顔)

ちょっとまだ混乱するけど、確かに病院で写真撮って放射能で汚れないね。じゃあ、安心なんだね。

α女
α女

安心したところでタイヤの説明続けるよ。

タイヤにはラジアルタイヤとバイアスタイヤに分かれてるんだよ。

ここは放射線や原子力を語る場なので放射線を使っているラジアルタイヤの説明をするね。

タイヤに放射線を照射する理由はタイヤの耐久性や摩耗耐性が向上するためです。

タイヤタイヤの製造工程は、

混錬→パーツ作成→成型→加硫1の工程で作られます。

放射線が活躍するのは最後の加硫です。加硫工程の前に電子線2を照射することでゴム分子間で架橋3されて強度を保持しながら高品質なラジアルタイヤが製造されています。                       1(加硫:架橋反応の一つでゴム材料に硫黄を加え、加熱することで強度、弾力性、耐久性を大幅に向上させます。タイヤ製造において欠かせないプロセスであり、「化学的な改造」と言える)               2(電子線:電子を加速させた、放射線の一種)                       3(架橋:材料の分子間をつなぎ合わせること。分子間で「手をつなぐ」行為)                                         

これにより、加熱加圧してゴムタイヤを成型する際の繊維のズレや、はみ出しを抑制することができます。

γ男
γ男

放射線でタイヤが強化されるなんて意外だね。

α女
α女

放射線を利用することで余分な加熱が不要になるので、製造工程での省資源、省エネルギーにつながるんだよ。タイヤも高品質になるしね。

γ男(変顔)
γ男(変顔)

環境に優しいだけじゃなく、高品質になるんだね。いい尽くめじゃん!

ABOUT ME
一種放射線取扱主任者。 現在、福島で原子・放射線関連業務に従事しています。
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